鍼灸師を目指すには専門学校?大学?それぞれの違いについて解説

鍼灸師を目指すには専門学校?大学?それぞれの違いについて解説

2020/02/25

鍼灸師を目指す場合、専門学校と大学で迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、専門学校と大学の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。注意点とあわせてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

鍼灸師を目指せる専門学校と大学の違いとは

鍼灸師を目指すための専門学校と大学は鍼灸師養成校として許可されており、国家試験受験資格を得るために定められたカリキュラムで学ぶことができます。鍼灸師は医療系国家資格のため、鍼灸師を目指すには絶好の場といえます。

主な違いとしては下記のとおりです。1つずつ解説していきます。

  • 修学期間
  • 教育内容
  • 学費

修学期間

鍼灸師として必要な「はり師」と「きゅう師」の国家試験の受験資格を手に入れるためには、鍼灸師養成施設で3年以上の指定科目の履修をすることが定められています。

専門学校は3年間、大学は4年間で通う年数が違うため、単純に就学期間のみを比較するのであれば、専門学校を卒業する方が1年早く現場に立つことができます。

教育内容

専門学校は大学よりも専門性の高い知識や技術を学ぶことができます。そのため、専門学校卒業後は即戦力としての活躍を期待されます。

大学では、一般教養とあわせて幅広い知識を学ぶことが可能です。実務や国家試験に対応した内容もありますが、鍼灸に関して幅広く研究に向き合える環境であることが多いです。

学費

大学では修学年数が4年のため、専門学校よりも学費が高くなります。また、国立大学よりも私立大学の方が費用が高い傾向があります。

就学年数だけでなく講義数の違いも学費が高い理由の1つです。

専門学校で学ぶことのメリット・デメリット

鍼灸師を目指すために専門学校で学ぶメリットとデメリットを解説します。

専門学校のメリット

専門学校で学んで鍼灸師を目指すメリットは、仕事をするまでの道筋として最短になることです。3年間で必要な知識と技術を身につけることができる点は、専門学校を選ぶ大きな魅力でしょう。国家試験対策の授業もある専門学校がほとんどのため、試験に向けて臨みやすくなります。

また、実務を念頭に置いた授業内容になっているため、速やかに現場に慣れることができる可能性が高いのも魅力の1つです。就職支援も活発に行われているため、卒業後の進路についても手厚いサポートを受けることができます。

大学よりも修学期間が1年間短いこともあり、学費が安く済む傾向があるのもメリットといえます。

専門学校のデメリット

鍼灸師が自分に向いていないと感じた際、選択肢の幅が狭くなってしまう点がデメリットです。鍼灸師として働く人材を輩出することに特化しているのが専門学校の特色のため、希望している職種の役に立つ知識や技術を身につけることは難しいかもしれません。

他の仕事を選びたいと思った際はあらためて別の専門学校に通うといった工夫が必要な場合があります。

大学で学ぶことのメリット・デメリット

次に、鍼灸師になるために大学で学ぶメリットとデメリットを解説します。

大学のメリット

鍼灸師を目指して大学を選択するメリットは、鍼灸に関わる見識を大きく広げることができる点です。鍼灸師養成施設として最低限求められている講義や実習だけでなく、充実した研究設備が整っているのも特徴の1つといえます。

教養と医学の基礎を身につけることで、鍼灸に対する魅力も大きくなり、学ぶことへのモチベーションも上がりやすくなるでしょう。

また、大学によっては他学部の授業も聴講できるため、修学期間中に興味を持ったことを学びながら成長することも可能です。

大学のデメリット

鍼灸師を目指す意志が強く、他の講義には関心がない場合は、必要のない講義を受ける必要があると感じてしまうかもしれません。専門学校と比較すると、講義によって得られる知識の習得を重視する傾向が強いため、即戦力になるための実習を受けたい方にとっては魅力を感じにくいでしょう。

また、修学年数の都合上、専門学校よりも学費が高い点もデメリットといえます。

通信教育で資格取得は可能?

医療従事職の資格によっては通信教育を受けることで取得が可能ですが、鍼灸師は国家試験の受験資格を得る必要があります。養成施設で教育を受けることが義務付けられているため、通信教育での資格取得は不可能です。

鍼灸師は、専門性の高い知識と実務に直結する技術の習得が求められる重要な医療系の資格のため、実地で学ぶことが求められています。

医療従事職の資格によっては通信教育で取得が可能です。しかし、鍼灸師は専門性の高い知識と実務に直結する技術の習得が求められる重要な医療系の資格のため、実地で学ぶことが求められています。

そのため、通信教育での資格取得は不可能です。

働きながら鍼灸師を目指すには?

専門学校や大学に通わないと鍼灸師の資格は取得できませんが、必ずしも平日の昼間に常に時間を割く必要性はありません。

働きながら鍼灸師を目指す方法として、夜間コースが用意されている専門学校・大学に通う方法があります。日中働いている社会人でも時間を確保しやすく、老若男女問わず幅広い年齢層の人と学びを深めることができるのが特徴です。

あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の資格取得を目指せる学校もある

鍼灸師に必要な「はり師」と「きゅう師」の資格を取得すれば十分という人も多いと思います。しかし、関連する資格も取得しておくと多方面からの視点で治療を行えるようになるだけでなく、人材としての価値も上がります。

あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の養成もしている学校もあるため、幅広く学びたいという気持ちがあるなら一考してみましょう。

まとめ

鍼灸師として働くには、専門学校や大学などの養成施設で学ぶ必要があります。専門学校と大学のどちらを選択しても鍼灸師に必要な「はり師」と「きゅう師」の資格は取得できますが、学校の目的や授業内容、修学期間などに違いがあるため注意が必要です。それぞれのメリットとデメリットを考慮し、自分の希望や状況、目的に近い学校を選びましょう。

働きながら取得を検討している方のために夜間部を設けている学校もあるため、無理せず勉強に取り組むことも可能です。

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