鍼灸師に向いている人とは?仕事内容や必要な能力について解説

鍼灸師に向いている人とは?仕事内容や必要な能力について解説

2020/02/25

鍼灸師に興味をお持ちでしたら、まずは鍼灸師に向いている人の特徴を把握しておくことが大切です。

鍼灸師は、鍼や灸を使って全身にあるツボや筋肉に刺激を与えることで、身体の不調改善や病気の予防などを行う医療技術職です。しかし、詳しい仕事内容や適性についてイメージしにくいのではないでしょうか。

そこで、この記事では鍼灸師が向いている人の特徴について解説します。鍼灸師としての適性を向上させるために意識すると良いポイントについてもあわせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

鍼灸師に向いている人

鍼灸師に向いている人には共通の特徴があります。

必要な能力や適性など、押さえておきたいポイントをまとめましたので確認してみてください。

コミュニケーション能力

鍼灸院に訪れる患者さんは、体調に異変がある場合がほとんどです。心も疲弊したことで精神的に疲れている方も多いため、鍼灸師は心身の両面から支えてあげる必要があります。

特に慢性的な疾患をお持ちの患者さんの場合は、生活改善も含め長い目で見てサポートする必要もあるため、コミュニケーションを図って信頼関係を築くことが大切です。

しかし、単に優しく接するだけでなく、お悩みの状況や原因を突き止める必要があります。身体のことやプライベートなことを話すのに抵抗がある患者さんも少なからずいらっしゃるため、心を通わせながら円滑にコミュニケーションをとるのも鍼灸師として活躍するうえで非常に大切なことです。

常にスキルアップを目指す学習意欲

鍼灸師は一度資格を取ればそれで終わりというわけではありません。多くの患者さんのお悩みに応える必要があるため、鍼灸の理解を深め、技術をより向上させる努力が必要です。人間の体質を全体的にとらえて自然治癒力の向上を得意とする「東洋医学」の理論が強い鍼灸師ですが、人体を詳しく知るという意味では、解剖学や生理学などを含む「西洋医学」の知識も必要です。

常に最新の医学に興味を持ち、情報収集を怠らない姿勢が重要になるため、鍼灸師は医療職であるという自覚を常に持ち続けることが大切です。

多くの患者さんを治療する体力と集中力

鍼灸は、手の感覚をもとにツボの位置を的確に見極める必要があるため、神経や体力を使う作業です。疲れているからといって対応が疎かになったり、ミスが発生したりすることは決して許されるものではありません。

そのため、鍼灸師にとって毎日多くの患者様と向き合う体力と集中力が必要です。

患者さんの状態を把握する観察力

適切な治療を行うためには、患者さんの顔色や姿勢、動作や声の大きさなどから健康状態を推し量る力が必要です。そのため、鍼灸師には高い観察力を持っている人が向いています。

正しく診断するためには、患者さんの話を詳しく伺うのはもちろんですが、広い視野を持って総合的に判断することも重要です。

手先の器用さ

鍼灸は、身体のツボにあわせて正確に鍼を刺したり灸を施したりする必要があるため、手先の器用さが求められます。仮にツボの位置がズレてしまった状態で治療を行ってしまうと、効果を最大限に発揮することが難しくなってしまいます

また、より高いレベルの精巧さを追い求める几帳面さも大切です。大雑把な性格の人や細かい作業が苦手な人は、鍼灸師にはあまり向いていないかもしれません。

清潔感がある

鍼灸師は、患者さんの肌に直接触れる機会が多いため、常に清潔感を意識する必要があります。衛生管理が行き届いていないと、患者さんに不快感や不信感を抱かせる原因に繋がるだけでなく、感染症などを引き起こす恐れもあります。その場しのぎの清潔感ではなく、毎日の継続が必要です。

鍼灸師に向いていない人

次に、鍼灸師に向いていない人の特徴について紹介します。

ただし、特徴はあくまで一例です。環境に慣れることで苦手を克服できたり、適性が身についたりする場合も十分にあるため、参考程度にとどめておきましょう。

人に関心がない

鍼灸師は人との関わりが重要な仕事です。患者さんの症状や健康状態を正確に理解し、適切な治療計画を作成するためには、コミュニケーションスキルが必要となります。人と関わることが苦手な場合は、患者さんとの信頼関係が築きにくいため、鍼灸師に向いているとはいえないでしょう。

学習意欲が低い

学習意欲が低い人は鍼灸師に向いていないかもしれません。医学や治療法は常に進歩しており、新しい技術が生まれる場合があります。

学習意欲がないと最新の情報や技術に追従することが難しいため、患者さんに適切な治療の提供が困難になります。

医療職としての自覚が低い

鍼灸師は患者さんの健康に対する責任が伴います。患者さんの状態を正確に判断し、安全かつ効果的な治療を提供するためには医療職としての自覚が必要です。

また、鍼灸の専門知識はもちろんのこと、鍼や灸による感染症のリスクも認識しておく必要があります。考えられるリスクに対しての認識が甘い人は、鍼灸師に向いているとはいえません。

鍼灸師のやりがい・魅力とは

鍼灸師を目指している人にとって、仕事のやりがいや魅力も気になるポイントではないでしょうか。鍼灸の仕事に迷いを感じている方は、ぜひご確認ください。

患者さんからの感謝の声

鍼灸師は、自らの手で患者さんの症状を改善させるため、直接感謝の言葉をかけてもらえる機会が多い職業です。

「身体が軽くなった」「痛みが和らいだ」など、患者さんからの感謝の言葉はこのうえない喜びであり、やりがいを感じる瞬間であるといえるでしょう。

幅広い活躍の場が期待できる

鍼灸師の活躍の場は鍼灸院に限りません。鍼灸を取り入れたクリニックや、クリニックに勤務して治療を行っている鍼灸師も数多く存在します。身体への負担が少ない治療が高齢者に適しているということで、介護施設での需要も高まっています。

また、鍼灸師の資格を持っている場合は、要件次第で機能訓練指導員として活躍できます。高齢者の生活の質の向上に寄与することもできるため、責任を持ってやりがいを感じながら働くことができる職業といえます。

独立開業が可能

鍼灸師は独立開業も可能です。多くの資金を投入した場合は失敗したときのリスクも大きいですが、収入を大きく増やせるチャンスでもあるため、十分にやりがいを感じることができます。

まとめ

鍼灸師は患者さんと積極的にコミュニケーションを図る機会が多い仕事です。そのため、心を通わせながら円滑にコミュニケーションをとることに抵抗がない人は、鍼灸師に向いているといえます。

また、鍼灸師は繊細な作業が求められるため、手先の器用さや、多くの患者さんに対応できる体力・集中力なども必要不可欠です。

ただし、最も大切なのは患者さん一人ひとりに寄り添うことです。多くの患者さんのお悩みに応えられるよう、鍼灸の理解を深めながら技術を向上させる努力が必要です。そのためには、常に最新の医学に興味を持ち、情報収集を怠らない姿勢が重要になります。

自分が鍼灸師に向いているかどうかわからない場合は、「人の役に立ちたい」「お悩みを改善したい」という気持ちを持つだけでも十分です。まずは「どのような鍼灸師になりたいか」「どんな活動を行っていきたいか」などの将来を明確にし、鍼灸師としてのビジョンを明確にしておきましょう。

ENTRY 応募はお電話から

03-5613-8484

採用情報はこちら

閉じる