鍼灸師に必要な資格とは?費用や難易度について解説

鍼灸師に必要な資格とは?費用や難易度について解説

2020/02/18

鍼灸師は、鍼や灸を使って免疫力を高めたり、自律神経を整えたりする専門職です。身体への負担が少なく、子どもから年配の方まで幅広い年齢層に対応できるため、近年注目が高まっています。

さまざまな分野で活躍が期待されていますが、鍼灸師として働くにはどのような資格が必要かご存知でしょうか?

この記事では、鍼灸師として働くために必要な国家資格の種類や、資格取得までの流れ、受験料を含む必要な費用、難易度など、詳しく解説します。

鍼灸師に必要な国家資格とは

鍼灸師として働くには「はり師」と「きゅう師」の国家資格が必要です。大学や専門学校などの鍼灸師養成施設で3年以上の課程を修了しなければなりません。

はり師の国家資格を取得すれば、鍼で経路・経穴を刺激し、自然治癒力を高める治療を行えます。一方、きゅう師の国家資格取得者は「もぐさ」と呼ばれるよもぎの葉を使用し、リンパ節が刺激され細胞の活性化や免疫作用の向上を図る治療が可能になります。

どちらか片方の資格しか取得していない場合は鍼灸師として名乗ることができません。

鍼灸師の資格は働きながら取得可能?

鍼灸師の受験資格は、厚生労働省と文部科学省が指定する養成機関を卒業すれば得ることができます。そのため、働きながらでも大学や専門学校などで知識や技術を学べば、鍼灸師の資格を取得することが可能です。

昼間は働いているため時間を割きにくいという方は、夜間コースが用意されている学校に通うと良いでしょう。社会人でも時間を確保しやすいため、資格取得に向けて注力できます。

最短で鍼灸師の資格を取得するには?

前述のとおり、鍼灸師として働くには大学もしくは専門学校などの鍼灸師養成施設で3年以上の課程を修了する必要があります。国家試験の受験資格は、厚生労働省と文部科学省が指定する養成機関を卒業すれば得ることができます。そのため、専門学校の修学期間である3年が最短取得年数となります。

社会人として働きながら資格取得を目指す際は、いかに学びの時間をつくるかが重要です。働きながらであっても、上手に工夫しながら勉強時間を確保すれば、最短の3年で資格取得も十分に可能といえます。

鍼灸師資格取得に必要な費用とは

鍼灸師資格取得に必要な費用は、大学と専門学校で異なります。高校を卒業して全日制の専門学校に進学する場合、入学金で150万円前後、年間の学費で80万円前後が相場です。したがって、3年間の学費は400万円程度かかるものと考えておくのが良いでしょう。

大学に通う場合は、専門学校よりも1年間長く通う必要があるため高額になってしまう傾向があります。

4年間で必要な学費は学校によって大きな差がありますが、入学金が100万円、学費が年間100万円程度で、卒業までに約400万円~600万円が必要と考えておきましょう。

国家試験の受験料も必要

前述のとおり、鍼灸師として働くには「はり師」と「きゅう師」の2種類の国家試験に合格しなければなりません。両方とも受験料は14,400円のため、合計28,800円が必要です。

また、資格を取得しただけでは鍼灸師として働くことはできません。申請手数料の5,200円と登録免許税の9,000円が発生しますが、はり師ときゅう師の両方を登録するため、28,400円が必要です。

そのため、鍼灸師の国家試験を受ける際には合計の57,200円を準備しましょう。

鍼灸師国家試験の難易度と合格率について

鍼灸師として働くために必要な「はり師」と「きゅう師」の国家資格の合格率は、それぞれ70~75%といわれています。

試験の方式は、4択から回答するマークシート形式です。はり理論・きゅう理論に加えて東洋医学、西洋医学が共通科目として出題されます。はり師・きゅう師の2つの試験で150点満点中90点以上を獲得することができれば合格となります。

まとめ

鍼灸師として働くためには「はり師」と「きゅう師」の国家資格を取得する必要があります。 養成課程は3年以上と定められているため、最短で国家試験を受けたい方は専門学校を選択しましょう。

社会人でも鍼灸師を目指す方は多く存在します。夜間コースが用意されている学校であれば、働きながら資格取得もできるため、社会人でも勉強の時間を割くことが可能です。

自分に合った学びのスタイルを選択しながら、鍼灸師の資格取得を目指しましょう。

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