鍼灸師になるには?主婦や50代からでも目指せる?

鍼灸師になるには?主婦や50代からでも目指せる?

2020/02/17

鍼灸師は、身体の不調を改善する治療を行うイメージがあると思いますが、介護や美容、スポーツ業界などのさまざまな分野で活躍が見込まれている仕事です。そのため、鍼灸師を目指す方が増加しています。

そこでこの記事では、鍼灸師になる方法や必要な費用について解説します。
「主婦から転身できる?」「50代からでも目指せる?」など、さまざまな角度から詳しく解説していますので、ぜひ最後までご確認ください。

鍼灸とは

初めに鍼灸について軽く解説します。

鍼灸は、古代中国から発展してきた伝統的な東洋医学の一部であり、鍼や灸(お灸)を用いて身体のバランスを調整し、健康を促進する治療法です。

鍼は身体のツボを刺激することで、気の流れを整え、痛みや不調を緩和します。一方、灸は身体のツボに温熱を加えることで、身体のエネルギーを活性化させます。

投薬やメスを使用することなく、免疫力や自然治癒力の改善や向上にアプローチできるため、近年注目を集めています。

鍼灸師になるには?

鍼灸師になるには「はり師」と「きゅう師」の2つの国家資格を取得する必要があります。大学や専門学校などの厚生労働省と文部科学省が定めた鍼灸師養成施設で教育を受ける必要があるため、最低でも3年以上の課程を修了しなければなりません。そのため、独学では鍼灸師になることは不可能です。

また、どちらか片方の資格しか取得していない場合は鍼灸師として働くことができないためご注意ください。

通信教育で鍼灸師になれる?

医療従事職によっては通信教育で取得可能な資格もあります。しかし鍼灸師は、専門性の高い知識に加え、実務に直結する技術の習得が求められる重要な医療系の資格のため、鍼灸養成施設で学ぶことが求められています。そのため、通信教育で資格取得はできません。

主婦から鍼灸師に転身できる?

鍼灸師になるための条件に年齢制限はありません。そのため主婦や社会人からのキャリアチェンジで鍼灸師になることは可能です。

ただし、先述のとおり鍼灸養成施設に通う必要があります。主婦業と勉強を両立させたい場合は、午前のみ・午後のみなど働きやすい時間帯でのカリキュラムを取り入れている学校を選択すると良いでしょう。

鍼灸師は50代からでも目指せる?

結論から話しますと、50代からでも鍼灸師を目指すことは可能です。セカンドキャリアとして目指している方も多いため、50代から国家資格を取得する方も見受けられます。

夜間コースのある鍼灸師養成施設であれば、年齢不問の場合が多いため、社会人が多く通っています。幅広い年齢層の学生が、はり師・きゅう師の資格取得を目指して勉強しているため、周りと年齢が離れていることがネックに感じる方は夜間コースのある鍼灸師養成施設を選択してみてはいかがでしょうか。

患者さんの気持ちに寄り添いやすい

50代から鍼灸師を目指すメリットとして挙げられるのが「患者さんの気持ちに寄り添いやすい」ことです。
基本的に鍼灸師の治療は患者さまと1対1で行うため、コミュニケーションスキルが求められます。同年代の患者さんも多く来院するため、悩み事や相談事に的確なアドバイスができるのも魅力の1つです。

鍼灸師になるための費用について

鍼灸師になるための費用は大きく分けて、「鍼灸養成施設の学費」と「国家試験の受験料」の2つが挙げられます。

大学と専門学校で相場は異なりますが、受験料が約1〜3万円、入学金が約30万円、年間授業料は約140万円、その他諸経費で約30万円となっています。

専門学校の場合、入学金や授業料などを合わせて約400万円が必要と考えておきましょう。夜間のみのコースであれば300万円台で卒業できる学校もあります。

一方、大学は専門学校と比べると修学期間が長いため、700万円以上の費用がかかる場合もあります。

減免制度を設けている鍼灸養成施設は、記載されている学費が変動する可能性もあるため、事前に確認してきましょう。

優れた鍼灸師になるために必要なスキルとは?

鍼灸師になるために、はり師ときゅう師の資格を取れれば十分だと考える方も多いでしょう。しかし、関連する資格も取得しておくと多方面からの視点で治療を行えるようになるだけでなく、人材としての価値も上がります。

あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の養成もしている鍼灸養成施設もあるため、幅広く学びたいという気持ちがあるなら一考してみましょう。

あん摩マッサージ指圧師

鍼灸師の国家資格だけではマッサージ治療はできません。しかし、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得すれば鍼治療とあわせてマッサージ治療も行えるようになるため、患者さんのお悩みに対して柔軟な対応が可能になります。

柔道整復師

鍼灸は健康回復や病気の予防に効果的です。一方、柔道整復師はスポーツ分野でのケガの治療やリハビリに精通しています。そのため、両方の資格を取得することで幅広い治療が可能になり、患者さんのニーズにあわせた総合的なケアが提供できます。

まとめ

健康志向の人が増え、東洋医学が注目されている昨今において、鍼灸師になりたいと志望する方が増えています。

3年間の勉強は決して容易ではありませんが、苦労して学んだ分、社会での必要性ややりがいを感じられると思います。

鍼灸師として明るい未来を築くためには、時代の需要に沿った知識や技術の習得が重要です。積極的なスキルアップを図り、自分自身の市場価値を高めていきましょう。

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