鍼灸師とは?あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の違いについても解説

鍼灸師とは?あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の違いについても解説

2020/02/17

鍼灸師と聞いて具体的な治療法を想像できる方は少ないのではないでしょうか?

この記事では鍼灸師について詳しく解説します。治療方法や仕事内容、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の違いについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

鍼灸師とは

鍼灸師(しんきゅうし)とは鍼や灸を用いて治療を行い、身体のツボに刺激を与えて病気の改善や予防を行う医療職です。国家資格である「はり師」と「きゅう師」を両方とも取得している者を指し、東洋医学に基づいた治療を行います。

投薬やメスを使った手術に頼るのではなく、免疫力や自然治癒力の改善や向上にアプローチするため、予防医学的な見地からも注目を集めています。

身体への負担が少ないため「薬剤の多用を避けたい」「身体にメスを入れることに抵抗がある」などの理由で鍼灸を選択する患者さんも多いです。

鍼灸の効果はWHO(世界保健機関)で認められている

鍼灸の効果は、WHO(世界保健機関)に認められています。そのため、医業類似行為ではなく正当な医業です。

国民病といわれている腰痛や肩こり等の運動器系疾患、便秘や気管喘息等の消化器・呼吸器系疾患、頭痛や坐骨神経痛等の疼痛性疾患をはじめ、更年期障害や眼精疲労、夜尿症にも効果的なため、世界的に注目されています。

鍼灸師の仕事内容について

鍼灸師は鍼や灸を用いて病気の予防や、症状の緩和・改善に繋げる治療を行います。

鍼療法は、鍼の刺激によって筋肉をほぐしたり、血行や代謝を促したりします。他にも鍼に微弱な電流を流す方法など、治療法はさまざまです。

灸療法では、”もぐさ”というヨモギの葉の裏にある繊毛を精製したものを燃やし、身体に温熱刺激を与えることで、リンパ節が刺激され細胞の活性化や免疫作用の向上を図ります。もぐさを皮膚に直接乗せて点火し燃焼させる「直接灸」と、もぐさと皮膚の間に生姜やにんにくなどの緩衝材を入れる「間接灸」の2種類に分類されます。

また、脈診や視診も仕事内容に含まれます。西洋医学において医師が患者さんの手首の脈を診るのは脈拍を調べるためですが、鍼灸師の脈診は、身体バランスを調べるために行います。

鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師との違いとは?

鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師はともに国家資格の保有者で、東洋医学に基づいた治療を行います。同じような治療法だと勘違いされる方も多いですが、それぞれ治療法が異なります。

鍼灸師は鍼や灸などの器具を使い、患部やツボを刺激することで身体をケアします。それに対し、あん摩マッサージ指圧師は、基本的に器具は使用せずに、揉む・なでる・叩くなどの手技により患部を治療するのが特徴です。

鍼灸師と柔道整復師との違いとは?

鍼灸師は、鍼や灸でケガの回復・予防をサポートする職業ですが、柔道整復師は手技療法や物理療法、運動療法によって打撲や捻挫や脱臼、骨折などのケガを治療します。

鍼灸師の勤務先は、鍼灸院や鍼灸整骨院、美容サロンなどが一般的ですが、柔道整復師は、主に接骨院や整骨院、リハビリテーション施設などで治療を行っています。

まとめ

鍼灸師は、患者さんの身体のツボを刺激し自然治癒力を高めることで、健康回復のサポートや治療の改善を図る医療職です。WHO(世界保健機関)にも認められており、現行医療の範疇に入らない東洋医学の専門職種と規定されています。

身体への負担が少なく、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんに対応できるため、今後さらなる活躍が期待できます。

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